本店局内勉強会④

こんにちは!

登録販売者の河野です^^

本日は、「肝臓の血液検査値」についての局内勉強会があり

ました。

肝臓は、主に「代謝」「解毒」「胆汁の生成・分泌」の3つの

働きを担っている大切な臓器です。

肝臓の状態を見る代表的な項目としては

・AST(U/L)・・・(基準値)13~30

・ALT(U/L)・・・10~42(男)7~23(女)

・LDH(U/L)・・・124~222

・γ-GTP(U/L)・・・13~64(男)9~32(女)

・T-Bil(mg/dL)・・・.04~1.5

・ALP(mg/dL)・・・106~322

・Alb(g/dL)・・・4.1~5.1

・ChE(U/L)・・・240~486(男)201~421(女)

・TC(mg/dL)・・・142~248

などがあります。

~「ASTALTLDH(乳酸脱水素酵素)」が高かった場合~

これらは肝臓や心臓、筋肉など

体のどこかに異常がないかを調べる検査値になります。

ASTとLDHだけが高いときは、心臓や筋肉の病気などが疑わ

れますが、3つとも高いときは、肝臓の病気が疑われます。

~「γ-GTP」が高い場合~

これはお酒の飲みすぎや、消化を助ける胆汁の流れが悪くな

った時などに上がる検査値です。

~「ALP(アルカリフォスファターゼ)T-Bil(総ビリルビン)」と「γ-GTP」の関係~

ALPとT-Bilは、γ-GTPと同じように胆汁の流れが悪くなった

時などに数値が上がります。

胆汁が原因の場合は3つとも上がる事が多いですが、お酒で

肝臓が悪い時は、γ-GTPだけが上がることが多いです。

~「Alb(アルブミン),ChE(コリンエステラーゼ),TC(総コレステロール)」は肝硬変で異常を示す検査値~

これらは、肝臓で合成されるため、検査値が低い場合に

肝臓に何らかの異常がある、もしくは肝硬変が疑われます。

また、AlbとChEは、栄養状態の指標にもなるため、

食生活が乱れていないかどうかの確認も必要です。

肝臓の検査値には、飲酒や栄養バランスなどによっても左右

されます。

薬局に検査値を持参された際には、処方箋の内容とあわせ

て、食事内容や飲酒量なども患者様から伺い、場合によって

は医師と情報共有しながら、飲酒量や休肝日の設定など

病院と薬局が連携して患者様をサポートしていく必要が

あります。

検査結果でもしご不明な事や不安な事がありましたら、ぜひ

お近くの薬局または山田衛生堂薬局まで、

お気軽にご相談下さい^^

中戸川貢先生講演会

こんにちは!登録販売者の河野です。

先日、加工食品ジャーナリストの中戸川貢先生をお招きして

食育セミナーを山田衛生堂薬局本店にて開催致しました^^

今回のテーマは、『新型栄養失調』と『現代人のミネラル不足』についてでした。

私たちが知っている栄養失調は、食事がとれずに栄養が不足

することを言いますが、『新型栄養失調』は、太るほど食べ

ていてカロリーも充分取れているにもかかわらず、

栄養素の『ミネラル』と『たんぱく質』が足りていない状態

の事を言います。

『たんぱく質』不足はご高齢の方に多いのですが、

『ミネラル』不足は全年齢の人が不足しています。

この2つは、私たちの身体そのものを作ったり

エネルギーを作り出したりと、最優先に摂取する必要のある

栄養素です。これらが不足している状態で、食物繊維や

ビタミン、核酸、糖鎖などのサプリメントを一生懸命

摂取しても、それらを使える体の土台がしっかり出来ていな

いため、なかなか思うような効果が発揮されません。

ミネラル不足を招く原因は、コンビニのお弁当やスーパー

などのお惣菜、大手チェーン店での外食などになります。

カロリーはしっかり摂れていますが、ミネラルは

グラフからもわかるように、国が決めている最低ラインの

摂取量にもまったく届いていません。

このような食生活を続けているとどうなってしまうと

体に様々な悪影響を及ぼしてきます。

これらの症状、実はミネラル不足が原因となっていることが

とても多いのです・・・。

更に!!

ミネラル不足を加速させる原因がもう一つあります。

食品添加物の

『リン酸塩』

です(><)

食品の触感をやわらかくしたり、防腐や色味を鮮やかに

見せるような作用があるため、ハムやソーセージなどの

加工肉によく入れられていまが、ほかにも様々な食品に

も使用されています。

リン酸塩自体は、まったく毒性はなく、体内に入っても

吸収されずそのまま体外へ出て行くだけです。

しかしその際、

体内のミネラル分を抱え込んで

一緒に体外へ出してしまう

という性質があり、これが問題なのです。

食事の中にリン酸塩がふくまれていると・・・
腸の中でリン酸塩がミネラルを抱えてしまっています

ただでさえ、ミネラル不足のところにこのリン酸塩を

含んだ食品を食べてしまえば、貴重なミネラルがどんどん

体から失われてしまうのです。

出来ることなら、リン酸塩は避けたいですが、

先にお話したように、さまざまな食品にリン酸塩は使用

されていたり、リン酸塩とではなく、別の名前で表示されて

いたりするため見分けがつかず、避けることはほぼ100%

不可能です。

私たちに出来ることは、ミネラルたっぷりの食事を心がける

ことがなによりも大切。

『手作りの和食』

これが一番です。

ここで注意!

スーパーやコンビニのカット野菜は、ミネラルが

ぜんぶ抜けきった抜け殻野菜です。これを使って

料理をしても意味がありません。

野菜そのものを買ってきて、自分でカットして

お料理してください^^

私たちの身体は食べたもので作られているからこそ、

自分の健康の事を考えて食生活を送っていきましょう!